基礎体温表の書き方で、見えてくるアナタの「不調」
水素と女性シリーズ、第3回です。
今日は、基礎体温表の書き方、読み方について
まとめていきたいと思います。
基礎体温は長年つけていないと正確なデータは出そろいにくいのですが
最初の1か月測っただけでも、
カラダの不調や、隠れた病気を発見した例があるほど
見る人が見れば、如実にわかるのだそうです。
まずは、基本的な
基礎体温表の書き方から確認していきましょう!
基礎体温表の書き方
基礎体温表の書き方、
皆さんはご存知ですか?
私は学校で教わった記憶はなく、
必要に迫られて、医師から教えてもらった記憶があります。
婦人科健診がきっかけですが、
それが無ければ今でも知ることはなかったと思います。
というわけで、
基礎体温表の書き方を簡単にまとめます。
ご存じの方は復習と思って、お読みください。
紙に計測結果をメモしていく場合…
基礎体温表を書き出すときは、
- 月経期は、赤線で区切っておく
- 体調や生活の変化を書き留めておく
- 測った数値は、きっちり目覚めてから定規で清書する
また、図のように、できれば経血量の推移は棒グラフで書き表しておくといいでしょう。
自分だけが見てわかるような記号を使うのではなく
医師に診せても分かるよう
気を付けておくと、いざというときに役に立ちます。
自分で手書きしない場合でも
アプリやソフトを使って
出力した基礎体温表にある記号をそのままにするのではなく
一言書き加えておくとなおいいですね。
正常な基礎体温表
基礎体温表の書き方がわかったところで、
次は基礎体温表の読み方について、
見ていきたいと思います。
まず、正常な基礎体温表は
- 低温期と高温期の2相にしっかり分かれていること
- 低温相と高温相の差が0.3~0.5℃以内であること
- 排卵日を境に、1日~2日で高温期に一気に上昇
- 高温期は10日~14日間
このようなグラフを描くのが、正常である証拠です。
また、低温期であっても、36℃台をキープしていることが重要です。
このようなグラフは、ホルモンバランスも安定し、
PMS等はあっても、妊娠や出産には適しており、
女性としてのバイオリズムは安定しています。
基礎体温を測っていると、
このようなキレイなグラフを描くことがなく
ガタガタだったり、毎日温度の差が激しかったり(0.5℃以上)する場合は
たいていは、測り方が悪い場合もあるようです。
測り方を再度確認したうえで、
最低でも3か月はデータを取るようにしてみるといいでしょう。
それでも、正常なグラフを描くことが無い場合は…
病気や不調を一度疑ってもいいかもしれません。
無排卵月経のグラフ
- 低温期と高温期の差が0.3℃未満である場合
- 高温期と低温期の二相になっているが温度差がほとんどない場合
- 高温期の平均体温が36.7℃を下回っている場合
月経があっても、排卵が正常でない場合もあるのです。
ストレスや身体の冷えが原因であればそれを取り除けばいいのですが
黄体機能(黄体ホルモンの分泌)の弱体化していたり、
長期間の無排卵の場合は
ホルモンの異常が疑われます。
- グラフが二相に分かれない
- ガタガタとした線を描く
このような基礎体温表の場合
無排卵月経が疑われます。
また、高プロラクチン血症なども可能性があります。
(高プロラクチン血症とは、プロラクチンというホルモンが亢進状態となり、産後でもないのに乳汁分泌を促したり、無排卵月経を引き起こすなどの症状。頭痛、吐き気、視野狭窄などを起こすこともある。)
他にも、卵巣機能不全や、多嚢胞性卵巣症候群の疑いもありますし、
二相に分かれないことから、
自律神経のバランスが乱れてしまっている可能性があります。
こういう場合は、やはりストレスを取り除くことが重要です。
また、過度なダイエットなどを行うと、
こういうグラフが現れる場合もあります。
自律神経のバランスが乱れていると
女性的なバイオリズムの乱れ以外に
消化器系の不調や、頭痛などの原因にもなるので早期に対策を。
ストレスやダイエットによる一時的な
無排卵の場合には
2、3か月すると高温期が現れるようになるのですが
長期にわたってガタガタのグラフが続く場合は
早めに医師に相談をすべきでしょう。
黄体不全のグラフ
黄体不全とは、黄体ホルモンの分泌が正常でない状態で
妊娠しにくい状態といわれています。
妊娠を希望していない場合でも
更年期障害を早期に引き起こす原因になったり
早期の老化現象を引き起こすきっかけともなります。
女性特有の病気の引き金になることも。
- 高温期の途中で体温が低下する
このような基礎体温表は
黄体ホルモンが正常に
維持できていない可能性があります。
- 高温期の途中から体温が下がる
- 高温期が持続されない
高温期が10日~14日の間持続していない基礎体温表は、
黄体ホルモンの分泌異常が疑われます。
- 高温期に入っても体温が上がるまでに4日以上かかる
このような場合も黄体機能不全、排卵障害、高プロラクチン血症などが疑われます。
女性らしくいられるためには
卵胞ホルモンの分泌が重要といわれていますが
この双方のバランスがそろってこそ。
バランスを整える治療や、冷えを改善するなどの努力が必要になってきます。
治療と合わせて、水素生活を!
基礎体温表の書き方、読み方を見てもらいましたが
皆さん、いかがでしたか?
もし少しでも思い当たる節がある場合には
すぐに婦人科へご相談を。
そして、ぜひ水素生活を取り入れてみましょう!
特に、水素入浴は、水素水と違って
水素たっぷりの湯の中に下半身をつけるのでさらに効果的です。
(自由診療のクリニックでは水素入浴を取りいれているところもあります)
次回は基礎体温の周期から
美容と健康のチェックポイントを読み解いていきたいと思います。