我々の愛する「新米」を掘り下げる!
清らかな地下水が豊富な熊本県菊池市は米どころとしても有名です。
毎年行われている米の国際大会においても
最高賞の金賞を受賞しているほど。
この時季になると、社屋の周りにある水田の稲穂は
頭を垂れ始め、秋の訪れを教えてくれます。
そこで今回は新米を楽しみにしている皆さまのために
『お米』に関するあれこれをお届けします!
いつからいつまで「新米」と呼べるの?
実は、新米と古米について明確な定義はありませんが、
一般的にはその年に採れたお米を「新米」、
その前の年に採れたお米を「古米」と呼んでいます。
そして、JAS法に基づいた「玄米及び精米品質表示基準」では
収穫年の年末までに精白・包装された精米に限り「新米」と
表示してよいとされています。
「新米」の表示ができなくなっても急激に味が落ちるわけでは
ありませんので、包装に記載されている精米年月日を見て
精米されて日があまり経っていないものを選ぶのがオススメです。
おいしい「新米」の炊き方
今は精米の技術が進んでいるので、昔のように
お米をゴシゴシと研ぐ必要はありません。
また、お米の割れが増えるのでザルの使用は避けましょう。
1.米に一気に水を注ぎ、ひと混ぜしたらすぐに水を捨てる!
ここでは米に付いた糠やホコリをさっと洗い流します。
※お湯は厳禁!
お米の甘味を逃さないためには冷水で洗いましょう。
2.2回目は水を入れない状態で指を立て、
20回程度手早くかき回します。
3.水を加えてやさしくかき混ぜ、水を捨てます。
4.これを2回程度繰り返します。
5.夏場なら30分以上、冬場なら1時間以上浸水させます。
しっかりと吸水させることがふっくらと炊き上げるコツです。
6.新米はお米自体の水分量が多いのが特徴です。
そのため、水加減を少なめに炊くのがポイント。
7.炊きあがったら15分程度蒸らしましょう。
こうすることで水分がムラなく均一に行き渡ります。
8.蒸らし終わったらすぐにご飯全体を切るように混ぜ、
空気に触れさせます。これによって、1粒1粒がしっかりとし
ベタつきを防ぐことができます。
※あくまで基本的な炊き方です。炊飯器によって色々な機能が
ありますので、ご使用の炊飯器に合わせて炊飯してください。
「古米」はおいしくない?
古米の特徴には粘り気が少なくなる、硬くなる
古米特有のにおいがする、色が変わる、などが挙げられます。
そう聞くとおいしくないイメージがありますが、
お寿司やチャーハンなど、料理の種類によっては古米や
古米と新米のブレンド米のほうが向いている場合もあります。
さらに、保存方法(氷温熟成)によっては甘味や旨味が
新米を上回るそうなのです!
「古米」のおいしい炊き方
古米をおいしく炊くためには、新米と違ったコツがあります。
1.表面についた糠のにおいをとるために
ゴシゴシと力を入れて研ぎます。
とぎ汁が透明になるまでしっかりと洗いましょう。
2.新米以上にしっかりと浸水させ、多めの水加減で炊きます。
3.少量のサラダ油を入れて炊くとパサパサ感がなくなります。
古米のにおいが気になる人は少量のお酒をいれるのもオススメ。
4.あとは新米と同じ手順でOKです!
お米をおいしく保存する方法
お米は直射日光が当たらず、湿度・温度の高くない場所に
保存することで鮮度を長く保つことができます。
ベストな場所は「冷蔵庫の野菜室」ですが、
そんなスペースがないという方は、
米びつなど密閉できる容器に入れ、風通しのよい
冷暗所に保管しましょう。米びつなどの容器は
小まめに洗って清潔にしておくことも大切です。
また、鮮度が重要なお米は大量にまとめ買いせず、
2週間~1ヶ月で食べきれる量を購入するようにしましょう!
おいしいご飯を炊くためには、おいしいお水を使うことも大事!
ちょっと贅沢ですが、キヨラビを使うとさらにおいしく炊けますよ♪
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
「天高く馬肥ゆる秋」!ぜひおいしい秋の味覚を
つやつやピカピカの新米とともに楽しんでくださいね。

内藤 恵里香

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